学校長挨拶
校長 大塚 勝之
『日駒の近況報告』
同窓会の皆様、いつも中学校・高等学校をご支援いただき本当にありがとうございます。
今までにご報告してきました通り、本校は創立以来115年続けてきた工業科の運営を終了し、令和5年4月から普通科専一校として、新たなスタートをしました。私たちは今まで、ものつくり教育で培ってきた、懸命に生徒に向き合い、そこで発する熱を大切にする。こういう気概を大切に受け継いできました。新しい挑戦を始めた今も、先生たちと生徒が一緒に頑張る、この精神は今も日駒を動かす原動力になっています。
この精神こそ、私たちが今でも、守り育ててきている、本物の日駒の文化です。これを久しく心に刻むため、このたび、校内のミニSL軌道の駅舎近く、『玉龍の庭』と名付けた小さな庭園の中に、今年1月【工業教育の碑】を建設しました。いつまでも本校らしさ、学園の文化として守り、継承していきたい、と誓う記念碑です。
さて、学校の近況を少しお話します。この3月の卒業生は298名で、その進路は、兄弟校 日本工業大学には14名、他大学への進学は、259名で、各種専門学校に進学する生徒は25名でした。他大学の合格結果は、東京工業大学をはじめ、国公立大学に11名、早稲田、慶應、東京理科大には25名、G―MARCH 77名、日東駒専86名、など、今までで一番の成果になりました。生徒の頑張りが一番ですが、教職員みんなで、力を合わせた成果ですので、本当にうれしいです。
また、入学生については、まず高校では、良好な学習環境の維持を第一に、校舎の教室数の確保を前提に考えた結果、推薦基準を各コースで1ポイントあるいは2ポイント上げて、臨む入試となりました。お陰様で、私たちにとっては、程好い結果になり、高校入学生の内訳は特進コース15名、理数特進コース16名、総合進学コース71名、文理未来コースに73名、そして併設の六年制コース121名、合わせて296名の入学生です。
一方中学校は今から10年前までは、50名程の入学生で、小さい小さい中学校でした。そこから毎年、少しずつ入学生が増えて、今年は、昨年に続き、200名を超えて、229名となりました。中学校全体の在籍数も610名です。同窓会のご支援でようやく生徒募集でも少しずつ上向くようになってきました。本当にありがとうございます。
これからも同窓生の皆様と育んできた本校らしい校風気風を大切にし、時代に合わせた教育にも関心を寄せた運営を心掛けて参ります。
同窓会のますますのご発展をお祈り致しますとともに今後ともご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。
会誌より(第93号/2024年)