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理事長挨拶

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理事長 柳澤 章

めまぐるしく変化する時代に

 

 学園はまもなく120周年の節目を迎えます。
 明治40年、1907年に東京工科学校が設立認可され、やがて日本の近代化を支え、さらに戦後新たに出発した東京工業高等学校は、奇跡の復興と高度経済成長を牽引する一翼を担う技術者を輩出してきました。
 日進月歩の技術革新の潮流を受け、工業高校で身につけた技術をさらに高度に伸ばしたいという全国からの声を受け、学園60周年の1967年、日本工業大学が開学しました。開学2年目、遡ること58年前に機械工学科助手として着任したのが私で、当時と今日とは全く別の情景でありながら、学生たちを思い浮かべると、つい昨日のようでもあります。
 今日、社会はめまぐるしく変化を遂げています。ある大手メーカーに勤める三十代後半の方が、この先の時代、自分の仕事がどうなっていくのか見えないと語っていました。学校教育においても、課題を見出し、正解のない問題に向き合う学びが潮流となって、先生方は日々、研鑽を積まれていることと思います。
 昨今、高校無償化の流れもあって中学受験者が増加しています。日駒中学校は応募者増加率において上位クラスにあります。充実した教育設備なども人気の理由の一つでありましょうが、何よりも東工伝統のものづくりで培われた面倒見の良さが醸し出すものが、デジタル時代にこそ、受験する子どもたちと保護者の方々に伝わるのではないでしょうか。どうぞ、学園を見守って、応援いただけますよう、お願い申し上げます。

会誌より(第94号/2025年)

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