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理事長挨拶

理事長 柳澤 章
それぞれの「あのころ」
学園は今年、創立119周年です。皆さまが過ごした時間の上に、新たな歴史が塗り重なっていきます。社会は変化のスピードをますます加速し、向かう先が見えづらくなっている昨今、それぞれの「あのころ」を振り返って今を見つめ直してみるというのもよいのかもしれ
ません。
学園においても、原点を見つめることは明日を拓く欠かせない取り組みです。日本工業大学の建学の精神は、理論と実践を行き来する学びを通して現場で力を発揮する技術者を育成することにあり、みなさんが産業界の期待に応えてこられました。「現場」のあり方は変容を続けていますが、後輩たちは、そこに向き合って、力を発揮しています。
日本工業大学駒場中学校は、受験生、保護者から多くの期待が寄せられています。どのようなところに惹きつけられるのでしょう。受験指導に力を注いでいることが親の立場から魅力の一つかもしれませんが、学校見学に来た小学6年生が、校内から醸し出される空気に安心感を覚えるとのことです。小さな受験生は、勉強疲れや学校見学を重ね、緊張や疲れもあるでしょう。そんな中、日駒を訪れたらほっとした、と。それは工業科時代に培われた、先生の生徒への眼差し、人間味などが、ものづくりの文化とともに引き継がれ、校風となっているのでしょう。普通科専一となった日駒は、この原点を大きな資産として歩みを続けて
います。来年は120周年を迎えます。これからも温かく見守っていただければと存じます。
会誌より(第95号/2026年)
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